(仮称)うめきた公園

公園全体計画

本公園内の部分名称は全て仮称であり、今後変更の可能性があります

『未来へのひらめきと原動力となる「みどり」』をデザインコンセプトに、南公園は都市的な空間、北公園は緑が多く自然豊かな空間とすると共に、周辺地域(JR大阪駅方面・新梅田シティ方面)に対し開けた計画としています。最大高さ約3mのランドフォーム(盛土)を、南北公園を跨いでうねるように配置することで、3つの主要空間「リフレクション広場」・「うめきたの森」・「ステッププラザ」を生み出します。奥行きや立体感のある空間・景観の創出により、来園者の体験価値を高めます。

南公園の空間イメージ

上質な天然芝と水盤のある「リフレクション広場」。大屋根イベントスペースとの一体利用により1万人規模のイベント開催も可能

木陰で思い思いに過ごせる段丘状の丘や、水遊びのできる薄層の水盤。南公園では多様なアクティビティの展開が可能

四季折々の草花に囲まれながら、ゆったりと寛ぐことができる庭園空間「エントリーガーデン」

北公園の空間イメージ

豊かな緑とダイナミックな水景(池・滝)のある憩いの空間「うめきたの森」。滝の上部では春には桜が楽しめます

北公園南西入口部に位置する、さまざまな水の表情が楽しめる水景施設

繊細な日本の職人文化を表現した石壁と滝。秋には紅葉が楽しめます

植栽計画

大阪の桜の新名所をつくるほか、モミジやカツラ等の紅葉の美しい樹木や、ハナショウブやツツジ類といった日本で古来より親しまれている花類を、繊細な配色により演出することで、年間を通して日本の四季の美しさを感じられる植栽計画とします。
また、大阪の歴史の発祥地でもある上町台地や大阪近郊の丘陵地に生育する里山植生(在来種)も取り込むことで、大阪らしさを表現すると共に、水都大阪の歴史や、淀川・中之島とのつながりを意識し、本計画地の地歴にも根差した「潤った大地」を象徴する水辺の植栽を導入し、うめきたらしい植栽計画とします。

主な植栽配置計画(北公園東西方向断面イメージ)

公園施設

本公園施設名称は全て仮称であり、今後変更の可能性があります

賑わい創出機能

まちの賑わい創出に資するイベントスペース、世界からの観光客も含む多様な来街者に対応したインフォメーション等の賑わい創出機能

イノベーション機能

ターミナル立地の公園に集う多様な市民・ユーザーとの接点を活かし、ライフデザイン・イノベーションの創出に寄与する機能
※ウェルネス、ライフスタイル、エデュテインメント等を含むがこれらに限らない人々が健康で豊かに生きる為の製品・サービスの創出

飲食機能

市民が憩い、集える空間として、快適な公園利用をサポートするカフェ・レストラン機能

主に3つの機能を有する建築物等を整備します。本公園施設整備により、公園の利便性や賑わいの向上など、「みどり」全体の魅力を高め、国内外からさまざまな人々を呼び込むとともに、来園者に対する新たな体験や学びの機会の提供、実証実験によるイノベーションの創出を図ります。
南北公園の中心に確保された大きな緑地空間の周縁に、上記3 つの機能を有した各公園施設を配置することで、公園の広がりとアクティビティのつながりを楽しめる施設配置計画とします。

大屋根施設

大屋根イベントスペース

多様なイベントの開催が可能な、新駅直結の屋根付イベントスペース

情報発信棟

まちの玄関口に位置する、本公園やまちの総合的なインフォメーション施設
先進的で高感度なライフスタイルを発信する物販機能や公園利用者・企業向けの多様なプログラムの開催が可能な多目的に利用可能なスペース

カフェ・レストラン棟

リフレクション広場の高質な芝生やイベントを楽しみながら憩うことのできる飲食施設

ネクストイノベーションミュージアム

新しい製品や技術、サービス、アートなど、ライフデザイン・イノベーションに資する「モノ」や、イベント・プログラム等のさまざまな「コト」に触れられる、天井高さ15mを誇る大展示室を擁したミュージアム。コンテンツの展示者(企業、開発者、研究者、アーティスト等)にとっても、自らのイノベーション活動に活かせる市民・ユーザーとの接点の場となる。公園利用者・施設来館者が利用できる飲食・物販機能も併設。

その他の施設

スポーツキューブ
運動や健康に関する展示やイベント・プログラム等が体験できる、屋外テラスと一体となった施設
パーティレストラン
豊かな緑と光に囲まれた空間で、日常からハレの日まで多目的に楽しむことができる飲食施設
みんなのキューブ
各種企業活動など多目的に利用できるスペースのほか、市民活動の拠点として、市民が憩い、集える飲食施設・フリースペースを併設

デザイナー&コメント

GGN(ランドスケープデザイン デザインリード)

1999 年にアメリカ・シアトルで創立されたランドスケープアーキテクト会社。アメリカ・シカゴのミレニアムパークにある「ルリー・ガーデン」(2004 年)、ワシントンDC の「国立アフリカ系アメリカ人歴史文化博物館」(2016年)など多数の代表作品が挙げられる。2011 年スミソニアン・クーパー・ヒューイット賞、2017 年ランドスケープの権威に贈られるASLA 賞を受賞するなど、世界でも注目のランドスケープ建築集団。

Comment

「この公園はGGN にとって日本で初めてのプロジェクトです。この土地が持つ記憶や、大阪城の石垣等の日本のクラフツマンシップ(職人文化)、大阪の多くの橋を架けてきた文化、水の都からのインスピレーションを、都心の公園というパブリック空間や地域とのつながりを踏まえたデザインに落とし込んでいます。植栽のデザインにも力を入れており、大阪の在来種や日本らしさを感じられる樹木・草花が四季折々の風景をつくります。市民に愛される大阪の新しい名所になることを期待しています。」

SANAA(大屋根施設 基本設計・実施設計・監理)

1995年に設立された、妹島和世と西沢立衛による建築家ユニット。「金沢21世紀美術館」、「ルーブル・ランス」(フランス)、「ニューミュージアム」(アメリカ)など、数々の建築を手掛ける。2004年ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展 金獅子賞、2010年プリツカー賞など、数多くの賞を受賞。

Comment

「南北に約120mの長さを持つ大屋根は、都市公園のランドスケープと呼応するようにゆるやかに起伏します。半屋外の大屋根イベントスペースと、情報発信棟、カフェ・レストラン棟をひとつの屋根の下にそれぞれ配置することにより、中と外が自然とつながり、公園と地域に開いた場所となります。」

安藤忠雄(ネクストイノベーションミュージアム設計監修)

1941年、大阪に生まれた建築家。世界各国を旅した後、独学で建築を学ぶ。代表作として、セビリア万博日本政府館や大阪府立近つ飛鳥博物館などが挙げられる。
1995年プリツカー賞、2005年国際建築家連合(UIA) ゴールドメダル、2010年文化勲章など、数多くの賞を受賞。

Comment

「うめきた2期計画は、京都と大阪と神戸をつなぐ交通の要衝に位置し、全国にも他に類のない都市開発プロジェクトです。様々な物流と情報が集積するこの地に、巨大な緑の公園を創出することは、これからの都市の在り方を考える上でも、大変意義深い計画だと考えます。ネクストイノベーションミュージアムは、機能の大部分を地下に埋設し、地上部分は壁面緑化によって緑のボックスとすることで、周辺の公園景観に溶け込むような外観となることを意図しています。訪れる人々が、緑豊かな環境の中で、未来について思索を巡らすことのできる場となることを期待しています。」

パークマネジメント・
エリアマネジメント

事業者JVは、都市再生に向けた持続可能な都市環境マネジメントに関する取り組みとして、大阪市指定管理者制度に基づくパークマネジメントとエリアマネジメントを一体的に運営する法人組織の設立を予定しています。本プロジェクトの計画コンセプト“Osaka MIDORI LIFE”の創造と、グランフロント大阪を含むうめきたエリア全体の価値向上を目指し、大阪駅前に相応しい高質な維持管理、良質な景観形成、まちの情報発信等を行う予定です。
また、都心型パブリックスペースにおける先進的な取り組みとして、企業・研究機関等によるイノベーションの創出に向けた新しい製品・サービス等の実証実験の受け入れ・支援を予定しているほか、市民・ワーカー・来街者等の「well-being」(身体的・精神的・社会的に良好であること)に資する日常のプレイスメイキングや、非日常体験を味わえる魅力的なイベントの誘致・開催についても計画をしております。
今後、これら取り組みの実現に向け、多岐にわたる魅力的なサービス提供者・コンテンツ企画者等との連携により企画の具体化を図ると共に、持続可能なマネジメントを支えるエコシステム構築の一環として、本プロジェクトの計画コンセプトや、本公園が提供するサステナブルな価値・施策にご共感頂ける企業様を対象とした協賛制度等の導入について検討してまいります。

※設計だけではなく利活用方法も含めて多角的に検討し、賑わいのある居心地が良い空間を創出すること

  • 貸出・提供サービス(例)

    本公園の快適な利用や積極的な使いこなし、屋外でのフレキシブルなワークスタイルを支援するファニチャー・ポータブルバッテリー他備品の貸出・提供

    ゆったり寛げる環境づくり
    屋外ミーティングに適した空間づくり
  • 参加型プログラム(例)

    平日の仕事おわりに参加したり、休日の家族でのショッピングの合間に楽しんだりと、都心での日常生活を充実させる多様なプログラムの誘致・開催

    レクリエーションプログラム
    音楽・演劇等のショープログラム
  • 非日常イベント(例)

    心に残る特別な体験を提供する、自然や季節の魅力を活かしたイベントの誘致・開催

    イルミネーションイベント
    パークシネマ
  • 実証実験(例)

    多様な市民・ユーザーが、企業・大学等の先進的な製品・サービスを体験できる場の提供

    ロボット実証実験
    スマートグラスを用いた拡張現実体験

サステナビリティ/SDGsに対する取組

本プロジェクトは、令和3年度国交省サステナブル建築物等先導事業(省CO2先導型)に採択されており、本公園における以下の取組の他、地中熱利用、下水熱利用、太陽光発電等の最先端の環境技術や資源循環インフラを導入する等、SDGsへの貢献に積極的に取り組んでいます。

水資源循環への貢献
緑陰や植栽・水景等の蒸発散による微気象調整効果により都心のクールスポットを創出します。
バイオスウェール※1や浸透トレンチ※2・砕石貯留槽※3などのグリーンインフラ技術の活用により、雨水の地下浸透を促すことで域外流出を抑え、内水氾濫抑制※4に寄与します。
雨水の再利用による潅水や貯留機能を有する植栽基盤を用いることで、上水利用を低減します。
生物多様性への配慮
淀川や大阪城公園における生態調査から以下の様な誘致目標種を掲げ、これら生物の生息に配慮した環境を計画(光環境への配慮、水辺から後背の樹林へと連続していく多様性の高い環境創出等)することで、大阪都心を取り巻く生態系ネットワーク形成への貢献を目指してまいります。

また、本公園は、大阪市の要請を受けてUR都市機構が施行する防災公園街区整備事業において、「広域避難場所の機能を有する都市公園」として整備され、地震・火災等の大規模災害時に一時避難者の受け入れが可能な計画としております。
一時避難者や緊急車輌の円滑な進入に配慮した入口形態・幅員設定を行うほか、非常用照明、防災スピーカー、非常用便所(災害用マンホールトイレ)、備蓄倉庫等の防災施設も配置します。
本プロジェクトの取り組みは、SDGs(持続可能な開発目標)における12の目標に貢献してまいります。なお、今後本プロジェクトでは、本公園を含めた各種環境認証制度の認証取得を予定しています。

  1. ※1:
    降雨時に雨水を流入し水を浸透させる窪地
  2. ※2:
    掘削した溝に砕石を充填し、流入水を均一に分散させるために透水性の管を敷設した排水施設
  3. ※3:
    砕石等の空隙貯留浸透槽に雨水を導き、側面や底面から地中へ浸透させる排水施設
  4. ※4:
    都市に降った雨が河川等に排水できずに発生する都市浸水